【体験談】クラウド型MDMでPC・スマートフォンを管理した実例と注意点

企業において、PCやスマートフォンなどのデバイスを安全かつ効率的に管理するために欠かせない「MDM(モバイルデバイス管理)」。本記事では、私が実際にクラウド型MDMを利用して、PC・Androidスマートフォン・iPhoneを管理していた際の経験談を紹介します。

※あくまで1つのMDM製品を使った際の経験に基づいた内容です。他のMDMでは異なる可能性もあるため、あくまで参考としてご覧ください。

目次

MDMには「クラウド型」と「オンプレミス型」がある

MDMには大きく分けて以下の2種類があります。

  • クラウド型MDM:インターネット経由で提供されるMDMサービス。サーバー構築不要。
  • オンプレミス型MDM:自社でサーバーを構築・運用して導入するMDM。

私が使用していたのは「クラウド型MDM」です。クラウド型を選んだ最大の理由はコストでした。オンプレミス型はサーバー構築や保守にかかるコストが高く、特に中小企業では導入が難しい場合もあります。

実際に使っていたMDMと感じた制限

私が使用していたクラウド型MDMでは、以前は可能だった細かい制限がOSのバージョンが上がるにつれて、できなくなっていきました。

Androidスマートフォンで例をあげると「登録した相手にしか電話がかけられない」といった機能が、仕事先の相手としか電話をさせないためのものだったのですが、現在はその機能は使えなくなりました。

もちろん、MDMの種類やバージョンによっては制御できるかもしれませんが、私が使っていた製品では制限が難しかったのが現実です。

OSのアップデートによって、これまで使用できていた制限機能が使えなくなる可能性がある点も、事前に考慮しておく必要があります。

スマートフォン管理で注意すべき点

MDMはあとから端末に入れられない

スマートフォンにMDMを導入する場合、すでに使用中の端末にあとから入れることはできません

  • AndroidでもiPhoneでも、一度初期化が必要
  • 初期化後にMDMを適用し、端末を再設定する流れ

この点は、導入時の大きなハードルになります。特に業務で既に使っているスマートフォンを切り替える場合は、スケジュール調整が必要です。

AndroidとiPhoneでは管理のしやすさが異なる

私の経験では、Android端末の方が比較的管理しやすいと感じました。
具体的には、MDMの管理画面上でアプリの自動インストールや設定制御が行えたため、管理が非常にスムーズでした。

一方、iPhoneでもWi-FiやBluetoothの使用制限、アプリのインストール制限といったおおまかな制御は可能でしたが、細かい設定や動作確認については、実際に端末を触って確認する必要があり、手間がかかる場面が多かったです。
設定が反映されたかどうかが管理画面上では分かりにくく、現場での確認作業が必要な点がAndroidに比べて煩雑でした

PC(Windows)の管理について

MDMではスマートフォンだけでなく、Windows PCの管理も行っていました。

以前はOSのアップデートを制限する設定ができていたのですが、Windowsのバージョンが上がるごとにそうした機能が使えなくなっていく傾向がありました。
場合によっては、レジストリを編集して制御するなど、より技術的な対応が必要になったケースもあります。

実際、Windowsアップデートによって業務用ソフトが使えなくなるといったトラブルも発生したため、OS更新のタイミング管理は非常に重要だと感じました。

MDM導入時に必要な準備:ABMとAndroid Enterpriseの登録

スマートフォンをMDMで管理する際には、あらかじめ以下のサービスに登録しておく必要があります。

  • Apple製品(iPhone/iPadなど)を管理するには:Apple Business Manager(ABM)
  • Android製品を管理するには:Android Enterprise

MDM導入前に「お試し期間」を設けるべき理由

MDMは企業にとって非常に便利なツールですが、導入前に一度「お試し期間」を設けることを強くおすすめします。

製品によっては、1週間のお試し期間が提供されている場合もありますが、正直1週間で判断するのは難しいと感じます。
私自身は1ヵ月間使って検証した上で機能とコストで判断し導入を決めました。その結果、実際の業務でも問題なく運用できたため、一定期間じっくり試すことが非常に重要だと実感しています。

まとめ:MDM導入は計画的に、事前準備とサポート体制がカギ

私自身、MDMの管理経験はありますが、正直なところ、導入当初は慣れずにかなり苦戦しました

設定項目が多く、管理画面の操作も慣れるまでに時間がかかります。ITに詳しくない人が、説明もない状態でいちから対応するのは難しいと思います。

もしも未経験の方が自社でMDMの導入・運用を行う場合は、電話によるサポートがある製品を強くおすすめします
メールサポートは返信までに時間がかかり、対応が遅れてしまうことが多いため、あまりおすすめできません。

MDMは強力な管理ツールですが、導入・設定・運用には十分な準備とサポート体制が不可欠です。本記事が、MDM導入を検討している企業や担当者の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

土木歴10年以上のドローンパイロット。
土木製品の研究開発や、構造物の点検・調査、企業のサポート経験あり。
今は、IT・DXの導入支援や働き方改革、ドローンを安全に使うためのサポートをメインに活動中。
防災調査で飛ばしたり、趣味で空を撮ったりしながら、ドローンのある暮らしを少しずつ広げています。
何かありましたら、気軽にお問い合わせフォームからメッセージをお送りください。

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