目次
はじめに
今回は、ある企業で実際に起こった高額なリース契約に関するトラブルと、その解決に至るまでの体験談をご紹介します。特に、ITに詳しくない経営者や設備管理者にとって、リース契約がどれほど慎重に行うべきかを考えるきっかけとなれば幸いです。
リース契約の基本をおさらい
まずは一般的なリース契約について、基本的な知識を確認しておきましょう。
- リース契約とは、機器などを一定期間借りる契約のことです。
- 通常、保守サービスは含まれていません。
- 保守契約は別途締結する必要があり、多くの場合、契約書に小さく明記されています。
- リース契約は原則として途中解約ができません。万一解約が認められる場合でも、解約金が別途発生することが一般的です。
そのため、契約書に署名・押印する前には、内容をしっかり確認することが何よりも大切です。
実際にあった高額リース契約の実態
筆者が関与したある企業では、営業に来た業者に設備構築を任せた結果、次のような問題が発生していました。
問題点の一例
- 保守契約なしなのに異常に高額なリース料
- 複合機のリース期間が7年以上と長期(一般的には5年程度)
- 故障した際に十数万円の修理費が発生
- 装置構成が非常に複雑で、内容を把握できない
- フェイク(不要な)装置が設置されていた例も
とある装置に至っては、導入から1年も経たないうちに故障し、修理費が高額請求されたにもかかわらず、契約上保守は含まれていないため泣き寝入りするしかないケースもありました。
さらに、解約時にも新たなトラブルが発生しました。
- 「うちは販売店なので、リース会社と直接やり取りして」と責任を回避する代理店
- 装置を外す際に高額な撤去費用を請求されるケース
地方企業や高齢の経営者が被害に遭いやすい点も特徴的です。
解決までの道のり:リース解約の進め方
このような状況から脱却するには、「解約」しかありません。ただし、無計画に進めると更なるトラブルに発展するため、計画的な対応が必要です。
解約手順のポイント
- Excelなどで契約一覧を作成
- 記載項目:物件名、リース料金、リース期間、残回数 など
- 解約の半年前から準備
- 自動更新を防ぐため
- 「ハガキを送りましたが返答がなかったため更新しました」と言われるケースを防ぐ
- 代理店に電話・メールで記録を残す
- 解約意思を明確に伝え、証拠を残す
- セット契約はまとめて解約する
- UTM、Wi-Fi機器、ビジネスフォン関連機器など
- 配線や装置の構成を把握する
- 専門業者でも分からないほど複雑な場合もあるため、慎重に確認
最後に:設備管理者・経営者へのアドバイス
リース契約は一度結ぶと長期間縛られ、高額な費用が発生することもあります。設備管理を任されている方や、急にその役目を担うことになった方は、以下の点を心がけましょう。
- 何の装置か、金額はいくらかを明確に把握する
- 契約内容を必ず確認し、必要であれば専門家に相談する
- 「高すぎる」と感じたら、複数の業者に見積もりを取る
- 営業マンの言葉を鵜呑みにせず、メリットだけでなくデメリットも確認する
特に注意すべきは、「うちなら技術者がいるから安心」「今すぐ導入すればお得」といった良いことしか言わない営業マンです。どんな契約にもデメリットがあるのが当然です。
信頼できる業者は、そうしたリスクもきちんと説明してくれるはずです。契約書の小さな文字にも注意を払い、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。


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